今日死にます

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今日死にます

 ここは、校舎の屋上だ。ここから、飛び降りたら、俺は、イジメの人生から、解放されるのだろうか。運動神経もなく、頭も悪く、背も低くて、外見も不細工だ。そして、何より、性格が暗くて、小心者。  いじめられるには、フルコンプリートの俺は、中学生の頃から、いじめが始まった。小学生の時は、目立たず、身をひそめ、クラスの中で、存在を消すことで、いじめの標的から、逃げていた。  中学に入学した頃から、クラスでは、人をイジるという、テレビの影響を受けた、陽キャラが俺をイジり出した。初めは、軽いおふざけで、教科書をかくされたり、椅子を隠されたり、上履きを、マジックで黒く塗り潰されたりした。  俺がオドオドして、やめてくれてというと。かえしが、面白くないと言われ、頭を叩かれる。それを見て、クラスのみんなが笑う。  クラスの連中は、お前は、おいしいポジションなのだから、もっと、面白くかえてしたら、いいのにと、言われ、俺が悪いかのように言う。  みんなは、陽キャラという、クラスの中心人物の、仲間に入りたくて、俺を、さらにイジってくる。イジリはイジメより、さらに、軽くした言い回しなので、誰も罪悪感を感じない。    高校に入ると、環境も変わり、新しくやり直せるかと、思ったが、中学の時の、陽キャラのリーダーと同じ学校に、行くことになってしまった。  高校に入ると、イジリは、ますますエスカレートにしていき、制服を脱がされて、裸にされて、トイレに閉じ込められる。そして、上から水を被せれれたり、ライターで、下の毛を燃やされたりして、俺の高校生活は、地獄のような日々になってしまった。  親に相談することも、恥ずかしくてできず、先生に言えば、さらなる報復が待っているのが、わかっているので、何も言えなかった。  しかし、そんな俺を、助けてくれる女の子がいた。  彼女は、こんな俺をイジメを救おうと、先生に相談し、イジメをやめさせるように、お願いしてくれた。  しかし、先生達は、生徒同士の悪ふざけであるから、先生は関与できないと、断れたらしい。  そして翌日、ある事件に俺は遭遇した。俺をいじめる連中が集まる、体育館の倉庫に俺は、向かった。お昼休みは、その倉庫に、パシリとして、購買部でパンを買って、持っていくのが決まりであった。もちろん俺のお金で。  その日もいつもと同じく、パンを買って、倉庫に行こうとした時、声が聞こえた。  「お前が、俺らがイジメをしていると、報告したらしいな」  「だって、本当のことじゃない」  「いや、あれはイジメじゃなく、イジリだ。あいつは中学の頃から、俺が、イジってあげて、笑いをとってあげているんだ」  「でも、彼は、すごく嫌がっているじゃない」  「いや、みんな面白くて、笑っているじゃないか」  「みんな、あなたが怖くて、笑っているだけよ」     東吾は、仲間の1人に声をかける。  「純也は、俺が怖くて、いつも笑っているのか」  「そんなことないぜ、お前のイジリは、芸人より面白いぜ」  「ほら、みんな喜んでいるぜ」  「そんなの間違っているわ」  「生意気な奴め、お前もイジってやろうか」  「ああ、面白そうだな」  「あいつみたいに、まず全裸にしてやろう」  「それは、マズくないか・・こいつ女だし」  「何言ってるんだよ、最近は女芸人も、全裸になって、笑いをとっているだろう。それに、お前ら、生で、女の裸を見たことあるのか」  「いや、それはない、いつもスマホで、エロ動画を見ているが」  「エロ動画だと、女は、恥ずかしそうにしてても、最後は嬉しそうにしているだろ」  「確かにそうだな」  「おい、お前、今からここで脱げよ。俺が撮影してやるぜ」  「いやよ。帰るわ」  「おっと、逃すわけにはいかない。お前ら、押さえつけろ」  女の子は抵抗するが、男2人の力には、かなわない。暴れると、面倒なので、2、3発お腹を殴る。  「もっと痛いめに、あいたいのか」  「やめて下さい・・」  「最初からおとなしくしとけ」  「よし、お前ら脱がして、やれ」  「おお・・」  女の子は、必死で、制服を押さえるが、男の力には、かなわない。制服は脱がされ、下着姿になってしまう  「いい映像が撮れてるぜ、抵抗する姿も、いい感じだぜ。これはかなりの再生数が期待できるぜ。よし下着も脱がしな」  「お願いだから、やめて・・・」    「おお、かえしをするじゃないか、お前は、女優の才能があるぞ」  「ほんとにやめて」  「おいやれ」  「おお、ワクワクするぜ」  女の子は下着も剥ぎ取られ、全裸にされてしまう。必死で体を隠そうとするが、男達が、腕を押さえて、抵抗させなくする。  「おお、以外と巨乳じゃないか、それに、綺麗な色の乳首をしてるぜ。しかも乳首が立っているじゃないか。お前興奮してるのか」  「やめて、やめて、見ないで」  「あそこも濡れているんだろ、俺が、気持ちよくしてやるぜ。俺が、最初に味見するから、お前らは、周りを見張ってろ」  「ああ、次は俺にもやらせてくれ」  「順番だぜ」  あの子が襲われている。服も脱がされている。俺はどうしよう。相手は3人。でも大声を出せば、助けられる・・・でも今は助けられても後が怖い。必ず復習される。どうしよう・・・  「助けて・・・」  彼女と一瞬目があったような気がした。気のせいか・・  「おい、久和(くわ)じゃないか。お前みてたのか」  「・・・」  「お前、ち○こ立ってるじゃないか」  「わかるぜ、俺もビンビンだぜ。お前にもおこぼれをあげるから、ここで誰か来ないか、見張っておけ」  「・・・」  やっぱり、逆らえない。復讐が怖い・・・彼女の泣き叫ぶ悲鳴がきこえた。俺は聞こえないふりをした。そして、俺はそこから逃げ出した。    次の日、彼女はこの屋上から飛び降りた。俺のせいだ・・・
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