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下宿の結界の外から、栞のいる神社まで行列のように妖がうじゃうじゃといて、「翔平、雑魚はやれよ!」と迦具土と大国さんがまさかの先陣!
八意さんといえば、持っている杖で「雑魚ばかりじゃの」とポカッと叩くと消えていくと言う力の強さ。
「俺も行ってくる」と航平が大きな物体にパンチを打ち込み消滅させているのを見て、結月が「お前もやらんか!」と行ってくるので、札を投げつけて消していくのだが数が多い。
「ユーリ、ノア。結界を広げる。奏太も一緒に暴れて来い」と言うと、「自分でやれよ!」と走っていった手には剣!
「でも、普段何もいないのになんでこんなに沢山……」
「すまんな。私の事を追ってきた者共が、栞の社の気が欲しくて近付いたんだろう。片付けておかないと冬弥に怒られ……」
「怒るに決まってるでしょう!何を連れてきてるんですか貴女は!」
「冬弥さん」
「変な気を感じたので、鐘の音が終わってすぐ来ました。雪翔はこの辺の雑魚を……出来ますか?」
「うん!金と銀もいるから!」
「那智、久々にやりましょうか」
「仕方ねーなー」
何をするんだろうと思ってみていると、二人が背中合わせになり、珍しく格闘ポーズ!
「テレビの見すぎだよ……」
「よく見ておれ。あヤツらは強い。那智も後少しで天狐になるだろう素質は十分ある。攻撃を見ていろ、面白いものが見れるぞ」
結月さんに言われて見ると、攻撃する拳や足蹴りが当たると思った瞬間、周りのものも一緒に吹き飛ばされ消えていく。
しかも二人は同じ位置にいて一歩も動いていない。
反対側では同じように奏太とノアが剣を振るっていて前に見た剣技のようにも見えるが、白い羽が待っているようにも見える。
その事を言うと、「奏太の本来の姿はユニコーンだからな」と言われ驚く。
「僕も……やってみよう……」
興味津々で見られるが、ちいさな妖ならば大丈夫だろう。
重ねた札を細かくちぎって高く放り投げると、雪のような結晶ができ、それが妖に当たると消えていく。
「ほぉ、上手くやるものじゃの」
何故かなでなでとされ、「いいものを見た。私も行ってくる」と走っていく姿は女王様には見えず、戦う姿は女戦士そのもの。
「気持ち悪い顔を見せるなボケェ!貴様は魔界に戻らんかー!こっちの妖は狐共のところにいけー!」と相変わらずの結月節。
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