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「雪翔、航平と一緒に下宿の方の窓とか閉めてきてください」
「うん」
「ずるいぞ航平!」
「自分がカニ食いたいってスーパーでごねたんだろ?」
「くそっ!」
ごねたんだ……と思いつつ、開けっ放しの窓を締めに行き自宅へ戻ると、紫狐が踏み台に乗ったり降りたりして冷蔵庫に大量の食材を入れている。
「栞さんは?」
「お掃除が終わったので、神社に行きましたー。侑弥様も一緒ですー」
「様?」
「大人になるまで様を付けるのですー。紫狐達のご主人様のお子様なのでそう呼びますー。本当なら、ゆっきーも航平ちゃんも様と呼ばないといけないのですー」
「前にも聞いたけど、僕達は普通でいいから。それより、買いすぎじゃない?」
「おうどんとか、冷凍できるものは冷凍庫にしまいましたー。でも、お肉はもう入らないので、困ってますー」
日にちを見て、冷凍でいいんじゃない?とポイポイと冷凍庫に入れる航平。
献立決めないの?と聞くと、冷蔵庫のものから使えばいいからと言われ、それもそうかと日用品の方の整理をする。
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