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それから、のんびりしている夜の一時間とは全く異なる時間配分で、一階の浴室でシャワーを浴びて髪をドライヤーで乾かして、
リビングでぼくの朝御飯と同じようなカリカリ
ご飯にミルクをかけたものを一気に食べて、歯を洗ってお化粧をして準備万端の様子だった。
ユズハは出掛ける前に、キッチンのそばにある、ぼく専用の円い陶器のお水とご飯専用の食器を洗って、そこに袋から出したばかりの新鮮なカリカリと新鮮な水を入れて、
「アザミ、お待たせ。」
そう言って、僕の頭をふんわりと優しく撫でた。
ぼくは、感謝の気持ちを込めてそれに答えたよ。
グルグル言って、ユズハに擦り寄ってね。
これだよこれ。
このカリカリが美味しいんだよね。
ぼくがご飯をたべているのを見届けてから、ユズハは、
「じゃ、行ってくるよ。
遅くなっても、ちゃんと帰ってくるから、私を待っててね。」
そう言って、ぼくの背中を撫でてから、急いで出掛けた。
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