触って、キスして、

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ですよね、 あたしも心臓止まる かと思ったし、 冷や汗ダラダラ出たし、 てか、本気で 部屋に入られなくて よかった・・・!!! はぁあ・・・・と ようやく肩の力が抜けて その場にへたりこんで、 もう一度蓮くんの 方を見る。 どうした蓮くん。 なんで体育座りしてるの。 「どしたの?」 あたしに訊ねられて、 蓮くんはそろ~~っと 顔をあげた。 「・・・嵩良さんが いない間に、 俺、さっきの自分を 振り返ってみて、」 それたぶん冷静に 振り返ったら死にたく なるやつだからやめた方が いいよって思ったけど もう振り返ったんだよね、 言うの遅いか。 蓮くんは顔を真っ赤に して視線をウロウロさせた。 「なんか俺・・・、 実は本質的に、 中身、 藍と変わらないんじゃね って思って。」 っ、 おっと。 まじか、そんなこと 考えてたのか、 え?笑 「なんで、」 「っ、俺、 藍のこと変態バカだと 思ってたけど、 さっきの俺、 どんどん止まらなく なって、 どんどんその、 エスカレートして、 ・・・嵩良さんのこと 押し倒してたし、」 蓮くん、顔真っ赤。 首も耳も真っ赤。 「俺も変態バカじゃん って、なった。 ・・・・、 あ゛ーーーーーーーっっ、 やっっっっっばい、 俺やっぱ藍と双子 なんだっ、 今知った、 うわーーーーーーーっ、」 蓮くん、ベッドに 顔を埋める。 恥ずかしさのあまり ベッドで窒息を 図ろうとする。 ちょっと、あの、 もしもし?????? 「だ、大丈夫だよ、 た、たぶん男の人って みんなそんなもんだよ、 (知らないけど)」 隣に座って蓮くんの 背中をポンポンしながら、 ふっ、と藍くんの 言葉を思い出した。 『前も言ったけど、 あいつのカラダの構造、 俺と一緒だから。』 『その気になれば、 おねーさんと えっちなことしてる 時の俺と、 おんなじに なれちゃうよ? 蓮のカラダも、 声も。』 うはぁ。
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