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結局勉強はせずにゲームだけ、こんなことならまじで学校に残ればよかった、
何もしてないはずなのに疲れてどかっとソファに腰掛ける。
「また、明日な、、と。」
最寄り駅まで彼を送ろうとしたがコンビニに行っている間に先に帰ってしまったみたいだ。LINEでとりあえず連絡をいれて、いつも通り姉貴の友達と飲むことにした。
俺が空けている間に新しく股の緩そうな女が加わって6人で飲んでいる。胸元の大きく開いた服からこぼれそうな程の胸、最っ高。
俺に気づいたのか香水女がこっちにきて腕を絡めてくる。
「あの女の人美人っすね、誰すか」
「えー、私の方が胸あるよ?」
「先輩、こないだ俺の勝手に使ったじゃないですか」
ダメなのぉ〜?と可愛こぶって聞いてくる。
ハハ、無理無理。胸は完璧だったけど声が無理。
新しい子がいるのに何故再びお前に行かないといけないんだ。
理由を教えてくれ。
「俺、同じもの2回連続で食べれないんすよね」
爽やかな笑顔でそう言ってやると酷い〜と言いながら飲んでいる奴らの元に帰っていった。俺もその後に続く。
「おじゃましまぁ〜す」
狙った女の隣に無理やり割り込むと、残りの男がこいつやってんなぁという目で見てくるが気にしない。誰が宿と酒を貸してやってると思ってる?
「初めましてですよね。名前、何ていうの?」
覗き込むように視線を合わせて甘い声で話しかける。だいたいこれやれば落ちるから。
「え〜、そうなの?意外だね。」
やっぱいいわぁ。
柔らかそうな球体がふわふわと揺れているのを間接視野で凝視する。
胸の方に視線が行きそうになるのを必死の理性で止めてマスカラがびっしりと塗られた眼球を見つめた。
いや、もう、そろそろじゃない?
俺はぐっと距離を縮めると、片眉を上げて軽く微笑む。
「ねぇ、俺と2人で飲みたい?」
たゆたゆとした胸が頷くのが見えた。
はい、ご馳走様です。
「すぐ行くから待ってて、ね?」
先に女を上にあげる。軽くシャワーを浴びるために風呂に向かうとパーマ野郎が吐いている。
おい、ここ俺の家。
「邪魔です。どいてください。」
こいつはほんっとに。
もう出禁。絶対に家にあげてやらねぇ。
俺に気づくとパーマ男はニヤニヤと絡んでくる。あー、うっとおし!!!すでにムラムラしている俺の沸点は低いぞ〜?
「お前やるじゃん。」
「ありがとうございます。どいてください。」
「っんだよつれねぇー」
うるせぇうるせぇ。
俺はどうでも良くなってそいつの腰に乱暴にぶつかって後ろを通る。
「あいつのとこ行くの?俺も行くからちょっと待って」
「は?3Pはしないですよ。俺のなんで、邪魔しないでください」
「気持ち悪。タクシー呼ぼ」
お、こいつ帰るんか。かえれかえれ〜。
「片付けしてから帰ってくださいよ、」
「あ?いかねぇの?」
どこに行くんだよ勝手に飛んでろ。俺には待ってる胸がいるんだ、酔っ払いに付き合ってる暇はない。無視をして服を脱ぎ始める。
「さすがー。いつ見ても立派だねぇ」
扉を閉めシャワーを浴びて体を洗う。
その間にも外からごちゃごちゃ騒いでいたが全く聞こえない。俺、男の声は聞こえないようになってんのよごめんね〜。
階段を登ろうとするとまたパーマ野郎に絡まれた。
もうっなんっなんだお前は!
ブチ切れそうになるのを必死に抑える。
こいつは3歳児、こいつは3歳児。
「なに?先に食っちゃっていいわけ?」
「さっきから誰のこと言ってんすか、俺上に女待たせてるんで。」
冷たく言い放つと男がポカンと口を開けた。
「え、さっきの男から誘われてんだけど、
お前誘われてなかったん?笑」
今度は俺が口を開ける番だ。
え、誰の話してんの、
「さっきの男って、誰?」
俺の反応が面白かったのか男は笑いだす。
「なんだよ先に言えよー、まじでセフレじゃないんだな」
「は、え?」
「お前と部屋に居た男、帰り際に誘われて ほら。」
見せてきた携帯の画面には確かに彼からのメッセージが書いてある。住所と時間。
てかここ、ホテルじゃん。
「は??」
頭真っ白ってこうゆうこと、第三者の俺が冷たく呟く。
「な、」
言葉が、頭の中で結びつかない。
「なんか興味あるらしくって、教えて欲しいってさ。」
興味ある、、え、何に?
セックス???
抱かれたいってこと、こいつに?
手足が冷たくなって硬くなる。
頭に血が上ってんのかな、その頭すら真っ白のままで、思考が回らずに口が勝手に動き出す。
「あ、先輩ー。上で女が待ってますよ?ほら胸のでかい」
「は?それお前のだろ?」
俺何いっちゃってんの?
このまま上に上がってデカい胸とセックスするんじゃないの?
あいつが誰とセックスしようが俺に関係なくない?
ヤリたい?じゃあヤレばいいじゃん。男にも興味あったんだふーん。
って何で俺がイラついてんの。
目の前の男が困惑して聞いてくる。
え、だってこいつでいいの? 俺が隣にいるのに。
そうだ、悔しいじゃんだって。
取られる的な?そんな感じ。
絶対俺の方がいいじゃん。
そうだよ、俺の方がカッコイイし、うまいよ?
だから俺が行ってあげる。
「先輩のことカッコイイって、待ってますよ?
ね?」
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