俺の彼氏side彼

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俺の彼氏side彼

俺にはちょっと、いやかなり変わった彼氏がいる。 人畜無害そうな顔して口が悪い。 口も悪いしおまけに態度も悪い。 うわ、俺の彼氏いいとこねぇな。 そんな彼にはチャーミングな能力がある。 一瞬で180度、全く違う結論を出すことができる能力。この能力は凄い勢いで爆発しては、被害を撒き散らす。だから俺はこの超思考のことをハリケーンと呼んでいる。 彼といる時間が心地よくて、ずっと隣にいて欲しかった。絡む視線に友情以外の何かがあることに気づいていたが人からの好意に嫌悪感を抱かなかったのは初めてのことで、だからまぁ、軽いノリで付き合ってみたのだ。 いざ蓋を開けてみるとまぁ、ビックリ。 とんでもないくらい面倒くさい。 何が面倒くさいかと言ったら、上手く関係性が進んでいると思ったら、全く違うところに彼がいるのだ。しかも修正しようとすればするほど、彼はもっと、思いもしない深いところまでいってしまう。 いつのまにそんな所にいった?俺ら順調だったじゃん? 俺は俺なりにゆっくりと、進めようとしてるのだ。 最初の気持ちが恋愛じゃなくても、心地いいと感じるのはお前だけ。最近は愛おしいとも思う。 それじゃダメなの? 足りないらしい、なら増やせばいい。 足りない。だから、壊す。あいつは壊したいのだ。 頭のネジが足りてないんだろう。だってスタートからゴールに一直線に走れないんだぜ、あいつ。 よーいドンで、真逆の方向に全速力で突っ走る。彼はそんな奴だ。 だから今日も俺は恋人との軌道修正に努める。 壊すお前と戻す俺、勝負しようよ。 俺根気強いから負ける自信ないけどね?
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