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3対3やるってチームを分けられて、俺は彩織さん、186の竜太くんと同じチーム。
「基晴!お前負けず嫌いじゃん?高晴に負けんなよ!」
昔からよく遊んでいるからか容赦なく腕を首に回されてぐぇっと小さく呻く。
「春馬も竜太もダンクはすんなよ!うちのは壊れる」
兄貴はボールをつきながら春馬くんと竜太くんを見た。
庭に固定されているだけのゴールは確かにそれ程の強度はない。
「え!2人共ダンクできんの!?」
まだ149の俺には未知の世界で俺はちょっと羨望の眼差しを竜太くんに向ける。
「おう!基晴もでっかくなったらできるって!高晴みたいに止まったら無理だけど」
「うるせぇな!ダンクできなくてもバスケはできんだよ!さっさとやるぞ!暗くなってきた!」
最近日の入りが早くなってきてちょっと肌寒く感じるようになってきてきた。
だけど、俺は学ランを脱いでそこら辺に投げると兄貴たちとのバスケに加わる。
ずっとバスケをやってきているみんなには全然ついていけないし、抜かれてばかりだし、シュートもまともに打たせてもらえないけどな……
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