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「確信したのは君がガーディアンだって言った時だよ。その時苗字を聞いて分かった」
ガーディアンだと明かした時、クレアは自分のフルネームを名乗った。
ファミリーネームとガーディアンに所属していることから、全てが確信へと走り出したのだった。
「けど、だからどうしたってわけじゃないだろ?」
「うん……そうね」
「本当に気にしなくていいからな。クレアは俺にとって頼りになる友人だ!」
だが、リュクレーヌのクレアに対する態度はそれから特に変わる事は無かった
。
今日まで、そしてこれからもクレアの存在は変わる事が無い。
「うん……」
クレアは泣き腫らした目を擦りながら、小さく頷いた。
「さぁ、もう夜も更けたことだしお開きでも良いんじゃないか?」
話したいことは話しきった。
宴も酣というようにリュクレーヌは解散を言い渡す。
「あぁ、そうだな。随分と長居してしまった」
「邪魔したな」
夜の闇に、皆が、それぞれの場所に帰っていった。
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