7.バックムーン

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「ファントムを捕まえれば、ルーナエさんだって、解放できるかもしれないよ!」 ルーナエの保護に繋がる。 上手くいけば、ファントムとルーナエを分離できるかもしれない。 それがリュクレーヌの望みだとフランは思っていたから説得をするのだ。 「そんな方法、どこにあるって言うんだよ」 「今は無いかもしれないけど……」 「じゃあ、意味ないだろ。ていうか、お前は受けるのか?」 「やるよ」 今度はフランが毅然とした態度で言う。 「僕は、人を守りたい。ファントムを捕まえればたくさんの人が助かるだろ?」 諸悪の根源の捕獲は多くの命を救うはずだから。とフランは言い切った。 だが、リュクレーヌは相変わらず俯いたまま、大きくため息をついた。 「……どうだか」 「何か言った?」 ため息と共に吐かれた嫌味をフランは聞き逃さなかった。 わざと、聞き返された事はリュクレーヌにも分かっていた。だからこそ余計に苛立つ。 リュクレーヌは引き攣らせた顔を上げて、フランの方を睨んだ。 「分かんないな!本当に人を救う気なのか?」 「決まっているだろ!どういう事だよ!」 「ガーディアンになるためじゃないのか!」
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