8.スタージェンムーン

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「なっ!?どうしてこんな事に!」 「うっ、うわあああっ!」 不明瞭ではあったが、確かに分かった。 死体がバラバラにされていて、もはや誰が誰だか分からない状態になっていることが。 予想をはるかに超える残酷な光景にフランは卒倒した。 「ふぅん……やっぱりな」 だが、リュクレーヌは予想通りとも言えるような態度で、死体へと近づいた。 死体は腕や脚、胴体バラバラに切断されている上、頭部は顔の部分がそぎ落とされて、誰が誰だか分からない状態になっていた。 リュクレーヌは淡々とその頭部を指さして個数を確認した。 すると、礼をするかのように両手をぱちんと合わせた。 「分かりました。ありがとうございます」 「あの、この状況で何が分かったというのですか?」 「そうですね……この事件に僕たちが呼ばれた意味、ですかね?」 「はぁ?」 よく分からない会話をした後、リュクレーヌは倒れたフランを抱え、部屋へと戻っていった。  
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