106人が本棚に入れています
本棚に追加
「本日の目玉商品はこちら!不死身の名探偵です!」
「はぁ、なるほどな……闇オークションか。マスカの」
「その通り」
「やっぱりアンタだったんだな。マグネティカさん……いや、パイラート船長!」
リュクレーヌが正体を告げる。
そう、一見アルティムのように見える彼の正体は、この船の長マリノスだった。
つまり、彼はアルティムの皮を被ったマスカだ。
「やはり気づいていたんですね……見ましたか!皆さん!この通り私めの正体を見破っています!」
誇らしげにマスカは観客に語り掛ける。
観客たちも割れんばかりの拍手を送った。
リュクレーヌはもう一度辺りを見回す。
すると、見覚えのある女が居た。
ディラだ。
つまり──
「……ここのスタッフ全員グルだったって訳だな」
「その通り。それでは、折角ですし、ご自慢の推理をお披露目してもらいましょう!」
マスカはリュクレーヌに推理を披露しろと促す。
リュクレーヌは一度、ちっと舌打ちをすると、しぶしぶ口を開いた。
最初のコメントを投稿しよう!