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カメラの男は憤慨した。あぁ、これでもまだフランがアマラという事に気づいていないのか。
「生憎だが、うちの助手は優秀なんだよ。ナメてもらっちゃ困るな」
リュクレーヌは呆れながら、鼻で嗤った。
「それで、お前らどういうつもりだ?」
「え?僕らはただ取材に来ただけですよ?」
「ほら、この通り。新聞社の者です」
二人は懐から名刺を出す。
メモの男はエディ、カメラの男はジャニーという名前だった。いや、それよりもこの新聞社の名前には見覚えがある。
ネオン新聞社。これは──
「この新聞社って……」
「あぁ、メリーさんが居たところだな」
いつも自分たちが取っている新聞だ。リュクレーヌの知り合いであったメリーの元勤め先でもある。
彼はファントムへ取材をし、その後マスカへとなってしまったのだが。
気になる事はまだまだある。
「それで、タレコミがどうとか言っていたのは?」
「あぁ、それですか?マスカがここに出現するっていうタレコミがあるんですよ!」
「なんだと!?」
思わぬ情報だ。マスカの出現をリークしている人物が居る。
協力者を突き止めるには重要な手がかりだ。
「馬鹿っ!それは言うなって編集長に言われただろ?」
エディが口を滑らせたジャニーの頭を叩く。極秘情報だったのだろう。
だが、この機を逃すわけにはいかない。
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