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「へぇ……アンタらのとこの編集長とやらが全部知っているわけか」
編集長の口止め。つまり、ネオン新聞社へ行けば事件の核心に一気に近づく事が出来る。
「編集長に会わせろ。どうせこれから新聞社に戻るんだろ?」
「お前ら……何の権利があって!」
ここは一歩たりとも引けない。リュクレーヌは畳みかける様に、彼らに要求する。
だが、エディもジャニーも一筋縄ではいかない。こうなったら、とリュクレーヌは切り札を切る。
ある人物の名前を口走った。
「アドミラ・スティノモス」
「誰だ?そりゃ」
「なんで……その名前を」
「え?先輩。誰です、それ?」
「アマラ軍の一番偉い奴だよ!」
「そう、俺たちはアマラ軍司令の下動く私立探偵だ」
「僕はアマラだけど、訳あって助手をやっているんです」
自分達の素性を明かすと、エディの顔色はみるみる青くなっていく。
どうやら、アマラ軍には逆らえないようだ。
「俺たちは今、ファントムの協力者を探している。」
「協力者?」
「リュクレーヌ、この人たちが協力者なんじゃないの?」
「いや、タレコミ元の方が気になるところだな。そいつがきっと協力者だ」
「だから編集長に会いたいって事か」
編集長が口止めをした。情報のリーク元、つまり協力者を知っているのは彼しかいないだろう。
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