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「フラン、落ち着け!」
「だって!」
「あぁ、やめておいた方が賢明ですよ。殺人未遂でアマラ軍をクビになった少年とマスカが新聞社を襲撃……という記事が出る前に」
形勢逆転と言わんばかりにエディはペンを取り、ジャニーはカメラを構える。
記事を書く準備は出来ている、といっているようだ。
「きたねぇな」
「汚いか綺麗かは世論が決めるんですよ。その世論を作っているのは私達ですけどね」
「……っ!」
フランは歯ぎしりをした。机上の書きかけの記事を拳と共に握る
「一つ聞かせてくれ」
「何でしょう」
「タレコミなんて本当にあるのか?」
「タレコミ?」
「マスカがここに来ますっていう情報だよ。こいつらが口を滑らせたんだ」
リュクレーヌは親指で軽くエディたちの方を指し示す。
すると、編集長は不機嫌そうに「チッ」と一つ舌打ちをした。
「タレコミなんてなくて、そもそもアンタら、ファントムとグルなんじゃないか?一連の事件はこの新聞社がファントムと手を組んで仕掛けた自作自演……とか」
「証拠はあるのですか?」
「……」
リュクレーヌは黙り込む。すると、編集長は何枚もの手紙のようなものを見せびらかした。
内容は、マスカが現れた場所を示している。つまりはリーク情報だ。
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