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「でもアマラ軍って言っても沢山人がいるよ。特定するなんて……」
「いいや。出来る。奴がとんでもない事を口走ってくれたおかげでな」
リュクレーヌは自信満々だ。奴?誰だろう……とフランは俯く。
いや、確かにいた。彼しか知りえない情報を口走ってしまった者が。
「……あっ!そうか。なんでアレを知っているの?ってなるもんね!」
「そういう事だ。頼んだぞ。あ、あとこれを持っていけ」
手に持っていたのは小さなブローチだった。手渡されてすぐ、フランは鞄にしまった。
「うん。わかった。」
こくりと頷く。作戦は決まった。リュクレーヌはリュクレーヌで別の動きをするという。
「じゃあ、今日はもう寝るぞ。明日に備えてな」
「うん」
大丈夫。きっとこの作戦は上手くいく。不思議と自信があった。
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