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「協力者はネオン新聞社にマスカの出現場所をリークしていた。これは、ファントムから聞いた情報を横流ししていたんでしょう」
「ファントムが言った情報をそのまま新聞社に送っていたって事ね」
「まぁ、ファントムがわざわざマスカの出現する場所を告知する理由は分からないけどね……」
「それが、何だと言うんだ。さっきから私だという証拠はないだろう!」
「ネオン新聞社の編集長が口を滑らせたんですよ。本人はそんな意識なかったと思いますがね」
「何?」
「彼は言いました。僕の事を『殺人未遂でアマラ軍をクビになった少年』と」
編集長はたしかに口走ってしまった。フランがリュクレーヌの助手になった経緯を。
「それが何だって言うんだ」
「まだ分かりませんか?それを知っているアマラは……貴方くらいなものなんですよ」
それを知っているのは、彼がリュクレーヌにスカウトされる現場を目撃していたアマラ、オクトしかいなかった。
「受付のアイラさんは知らなかったわ。アマラ軍で知っている人は……いない」
「こうして、いとも簡単にアマラ軍の中に居る協力者を探し当てることが出来たんですよ」
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