10.ハンターズムーン

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我々のような、と言った。だとしたら、この信者も教祖には会った事が無いのだろうか。 「はぁ……会った事もない人間を信仰してんのか?」 「お前、ミーナ様を信じないとゴーレムの加護を受けられないぞ!マスカに殺されて死ぬぞ!」 「はいはい、残念ながら僕は死なないから大丈夫です。アマラも居るし、間に合ってます」 脅しなど効かない。ゴーレムが居なくてもアマラが居る。そう、それこそすぐ隣に。 だが、そんな事知る由もない信者は、更に声を荒げた。 「裏切り者集団のアマラ軍はもう頼りにならないだろう!ゴーレム様の加護さえあれば生きていけるのに何故!」 これは面倒な事になった。とリュクレーヌは頭を抱えてため息をついた。 「はぁ……残念なくらいに思考停止してやがるな」 「リュクレーヌ、どうする?」 フランがこの後の指示を待っている。 「この状態じゃあ厳しそうだな。とりあえず、ネオン新聞社に行くか」 教祖への面会は断念。本来の目的である、ネオン新聞社へと向かうことにした。  
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