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我々のような、と言った。だとしたら、この信者も教祖には会った事が無いのだろうか。
「はぁ……会った事もない人間を信仰してんのか?」
「お前、ミーナ様を信じないとゴーレムの加護を受けられないぞ!マスカに殺されて死ぬぞ!」
「はいはい、残念ながら僕は死なないから大丈夫です。アマラも居るし、間に合ってます」
脅しなど効かない。ゴーレムが居なくてもアマラが居る。そう、それこそすぐ隣に。
だが、そんな事知る由もない信者は、更に声を荒げた。
「裏切り者集団のアマラ軍はもう頼りにならないだろう!ゴーレム様の加護さえあれば生きていけるのに何故!」
これは面倒な事になった。とリュクレーヌは頭を抱えてため息をついた。
「はぁ……残念なくらいに思考停止してやがるな」
「リュクレーヌ、どうする?」
フランがこの後の指示を待っている。
「この状態じゃあ厳しそうだな。とりあえず、ネオン新聞社に行くか」
教祖への面会は断念。本来の目的である、ネオン新聞社へと向かうことにした。
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