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「どうも、こんにちは」
「おや、探偵さん達。今回は一体何の用で?」
御託はまどろっこしい、とリュクレーヌは今日の新聞の一面を飾ったゴーレムの編集長の記事を机に叩きつけた。
「いやー、ゴーレム様すごいですね。この新聞でもでかでかと掲載されているときたもんだ」
「えぇ、この写真よく取れているでしょう。ジャニーが、命がけで撮ってきたものですよ」
相変わらず、人を食ったような笑顔で編集長は冷静沈着に対応する。
それならば、単刀直入に聞く他ない。リュクレーヌは編集長の方を皮肉を込めながら睨んだ。
「それで?ゴーレムにはどんな裏があるんだ?」
「裏?はて、何の事でしょう」
「とぼけんなよ。どうせ今回も何か知ってんだろ?」
前回、あれ程に推していたアマラ軍には裏切り者がいた。今回のゴーレムも、今は人間の為にマスカを倒しているが、本当は裏切り者でファントム側の勢力かもしれない。
いや、その可能性は十分にある。
ゴーレムとマスカは同一の存在なのだから。所有者が黒か白かで、ゴーレムがどういう存在なのかは分かるはずだ。
だからこそ、ゴーレムについて知っている事をこの編集長からは洗いざらい吐いてもらうつもりだ。
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