10.ハンターズムーン

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「今回も?あぁ、アマラ軍の事を言っているのですか?恐ろしいですよね、まさかファントムとグルだったなんて」 ところが、編集長はしらを切る。リュクレーヌはいら立ちを隠せずに舌打ちをした。 「最初から、これが目的だったんじゃないのか?」 「え、どういう事?」 フランがリュクレーヌに尋ねる。 「アマラ軍を貶めて、ゴーレムを持ち上げる。アマラ軍は踏み台に過ぎなかったって事だ。」 ネオン新聞社の本命はゴーレムだったと踏む。アマラ軍に世間的な注目を集めた後に、オクトの裏切りを報道し、信用を地に落とす。 そこにゴーレムという新たなヒーローを用意すれば、人々はみな彼らの虜だろう。 「面白い推理ですね」 「そりゃどうも」 「では、証拠は?どうせないんでしょう?」 そう、これらはあくまでもリュクレーヌの推測だ。例えゴーレムが黒い存在であっても、この新聞社と関係がある証拠はない。 リュクレーヌは「クソ……」と言いながら顔を歪める。 「言いがかりはやめていただきたいですね。ほら、帰ってください」 してやったりの表情で編集長は言い放つ。二人は新聞社から追い出されてしまった。
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