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「やっぱり、あの宗教の教祖様……えぇと、ミーナさんだっけ。あの人がゴーレムの使い手なのかな」
「だろうな。さしずめ、人間をマスカから守るというキャッチコピーを掲げておけばテレーノ教のいい宣伝になる。ゴーレムを使って新しい信者を招くために選んだ道なんじゃねぇかな」
仮説を並べて「まぁ、証拠は無いけどな」と言い、リュクレーヌはパンを齧る。
あくまで全て推測。証拠が無い限りは張本人たちに突き付けることも出来ない。
「教祖に会えれば手っ取り早いんだが、それも難しそうだしな」
教祖であるミーナに近づくことさえできれば証拠を掴め、かなり前進するはずだ。
しかし、彼女は大勢の信者たちに守られている。
信者でもないリュクレーヌ達はその姿を拝む事すら敵わないだろう。
「あっ、じゃあ、いっそのことテレーノ教入っちゃう?いつもみたいに潜入捜査のために」
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