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WET DREAM
私は中学の頃からアイドルグループのKさんに心時めかせ彼と共に人生を生きようと決心していた。
だから彼が望めば何時でも全てをあげる覚悟は出来ていた。
でも当たり前だけど全てを捧げる機会は訪れる筈もなく平凡過ぎる中学の日常とホルモンバランスの不安定さも手伝い いつもイライラしていた。
高校生になってからもKへのほとばしる様な情熱と愛は更に加速して胸焦がして止まなかったがTVやネットで会う以外、抽選で一度も当たる事のなかった彼等のコンサートはいつも会場の外で泣きながら声を張り上げていた。
Kの嫁になろうとダイエットをし、バストアップ体操を欠かさず続け魅力的なスタイルを手に入れれば、きっと願いは叶う筈と根拠のない思春期特有の思い込み的持論を信じて過酷な日々を過ごした。
ところが度が過ぎて拒食症になり身体は痩せ細り白くハリがあった肌はみるみる失われ、おまけに生理は止まり抜け毛が酷くなってKの嫁どころではなくなってしまった。
そんな時...
青天の霹靂が起こった。
Kが女優との婚約を発表したのだ。
私は弱り目に祟り目でショックのあまり1ヶ月入院して生死の境を彷徨った。(ウソ)
でも本当に死にたいと思って病院の屋上に立ち外界を見下ろしては「今度来た時には必ず飛び降りてやる」と呟き病室に戻る事を何度も繰り返した。
その内に屋上のベンチでこっそりお菓子を食べる習慣が付いてしまった。
Kの嫁になるはずだった心の痛手は癒える事なく退院しても不登校のまま家に引き篭もり受験勉強にも身が入らなかった。
家に居るとどうにもモヤモヤして心身の置き場がなく おまけに受験生には致命的な記憶力を失っていた。
...と言うか覚える気力を失っていた。
ダラダラして干物状態の娘を見かねた母親が気晴らしに図書館に行く事を勧めた。
私はあまり気乗りしなかったが、その図書館で不思議なエロい体験をする事になった。
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