第一話 先を知る人

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あら戻ってきたのね?私はてっきり残るのかとばかり 「はい。私もそのつもりだったんですが追い返されてしまって。まだ早いってそれに待っててくれるって約束してくれたので……これが私の夢だったとしてもまた会える日が来ると思うと頑張ってみようかなって」 私がそう答えると車掌はどこか悲しそうな顔をして 「そっか、じゃぁ私からいうことは何もないわ。あと勝手に飛び出すのはNGね。危険なこともあるんだから。」 「ご、ごめんなさい」 「まぁ気持ちはわかるので、許します。あとこれは私の独り言ね。時に本人にはどうしようもないことも起きてしまうこともあるでしょうけど頑張ってね」 「はい。ありがとうございます」 「うん! じゃあね狐の綺麗なお嬢さん」
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