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「意味が分からない。私が迷える?」
だけど少し考えてみれば何が原因かすぐに思い当たった。だけど口を開こうとするとためらってしまう。
「どう? 心当たりあった?」
優しい声色で車掌は聞いてくれた。
乗車している時点で話さないといけないし……
「話さないと帰れないんですよね……」
「その通りです」
「わかりました……私には義兄がいるんです。義兄は幼い頃に両親を亡くし、私たち家族とともに育ちました。日々の毎日が楽しかった。よく笑いよく泣きよく喧嘩しました。ですがそんなある日……私の両親が撃たれたんです」
両親は体を張って私たちを逃がしてくれた。
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