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「はい。だけどそれ以上に許せないのは私自身なんです。」
「数か月後、山頂付近に新しい住処を見つけました。以前の暮らしに比べたら大変だったけどそこでなんとか暮らしていた時でした、狩りに出た私たちはそこで見たんです人間を」
その日からというもの私は来る日も来る日も思い出すようになる……あのときの声、匂い、景色それらは私に人間への殺意というものを覚えさせた。
そんなある日、人間のことをどうしても許せなかった私は復讐をしようと思いました。今となってはおかしいって、どうかしてるって。でも動かずにはいられなかった。それを義兄に見られてしまったんです。
義兄はすぐに私のすることを理解し、止めに来ました。そこで喧嘩をしてしまって。お互いに引けなくなり私は飛び出して……
声が震える、あの時の光景を鮮明に思い出してしまう。
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