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私が死を覚悟したとき
「えっ」
義兄は私をかばい土砂にのまれました。
(お前だけでも生きろ)
「私は、私があの時復讐なんて思わなければ、でも今更こんなこと思ったところでなにもできないのに、これがきっと」
「そうね。それがきっとこの列車に選ばれた原因ね……」
車掌はそういうと深々と頭を下げ謝った。
「先に謝るわ、ごめんなさい。とても辛いことを話させてしまって、それとここにはあなたの後悔を取り戻すすべは存在しないの」
「はい……」
「でもあなたには二つの選択肢があるわ」
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