πρόλογος(プロローグ)

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「そうだ。名前はたしか『貞儀(ヂィウーァニィ)』と言ったか……? その東方の娘、木とも違う、固い植物でできた奇妙な書物を持っていたそうだな?」 ――はい、字も今まで見たことのないものでした。やたらと字画(じかく)が多く、かつ直線や優美な曲線を持っており、高度な文字文化を持っていることが分かりました。しかしアジアの文献の第一人者であるクマグスでさえその字を読めず、したがいましてカッリマコス の図書分類法でどこに分類したらいいか皆目(かいもく)わからず……。  赤毛の男ははっとした。
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