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「いつも一生懸命で、しっかりしていて、優しくて……。探していた子じゃなかったとしても、もう構わなかった。真っすぐな君のそばに居たいと、居られたらと願った」
先生……。
目頭と喉元にじわりと込み上げてくるものがあった。
「雪さん。君が好きです。そばにいさせてほしい」
「……」
「やっぱり……怒ってる? ずっと騙してたこと」
やや悲し気な微妙な笑みで訊ねてられて、ふるふると首を横に振る。
そうじゃない。
もちろんそんなことじゃなくて。
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