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「俺、川檜垣に改名したほうがいいのかな」
まだ間違える?とかすかに眉を寄せて、それでもクスクスと笑ってくれた。
「だって慣れが……。それに関しては、そんなに……私は悪くないと思う」
……あんまり。たぶん。
「じゃもう、いっそのこと名前で呼んで? 雪」
名前、って――
「し……柊一郎、さん? ひぇ……」
名前呼びしただけで一気に脈拍上昇。
見る間に顔面が茹で上がり、思わず頬を覆い隠した。
うわ、ダメだこれ。照れる!
上出来、とばかりに満足そうに頭を撫でられた。
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