永遠の呪い

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永遠の呪い

(おれ)はさ、感謝(かんしゃ)してるんだぜ ?  ここまで、(おれ)(くだ)()(はなし)に付き合ってくれて……」 (みょう)素直(すなお)ではにかみ(なが)ら、(はな)(かれ)何時(いつ)もと(ちが)(とし)相応(そうおう)(おさな)()えた。何故(なぜ)だろう。 ()表情(ひょうじょう)()途端(とたん)(わたし)全身(ぜんしん)理由(りゆう)()(かな)しみが(おそ)(なみだ)(あふ)れそうになる。 (かれ)其様(そんな)(わたし)様子(ようす)にまるで気付(きづ)いて()ないのか、()(まま)(はなし)(つづ)けた。 「(ただ)……(おれ)来世(らいせ)()い。(おれ)はもう、()()()れなくなってしまう。 今回(こんかい)最後(さいご)なんだ…………でも、お(まえ)たちは(ちが)う。 もう一度(いちど)()()(しば)られる。 ……御免(ごめん)な。本当(ほんとう)()れて()きたいけど、規約(きやく)違反(いはん)になってしまうから…………」 普段(ふだん)人前(ひとまえ)()()(かれ)が、(もう)(わけ)なさそうに(わら)った瞬間(しゅんかん)……()じた両目(りょうめ)(はし)から(なみだ)(あふ)()し、(ほほ)(つた)()ちる。 (かれ)(なみだ)(すご)綺麗(きれい)で、(とても)(はかな)()えた。きっと、(わたし)()んでも今日(きょう)(こと)(わす)()いだろう。 でも、来世(らいせ)(かれ)()ない。 ……これは、きっと()ける(こと)()(のろ)いだ。(うつ)しくて残酷(ざんこく)な、永遠(とわ)(ちか)い。
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