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彼と出逢ったのは出会い系アプリの中だ。
バーチャルな世界でお互いの意図を理解し探り合う。
少し不安定でスリリングな関係性が常だが、彼とは少し違った。
初めて言葉を交わした時から何やら不思議な安堵感と信頼感を持つことが出来たのだ。
それは、私のアクションが物語っていた。
アプリの中にはメール機能があるのだが、一定期間経過後、保存したもの以外は削除される仕組みになっている。
「消えてしまう前にもう一度目を通そう。」
ある日そう思った私は、メールボックスを過去に遡った。
すると、アカウント登録をした当日に、複数人からメッセージが届いている。
通常であれば、いただいた順に返信をするところなのだが、私にとって彼が『初めての男』だった。
つまりは、出会い系アプリバージンを彼に捧げたというわけだ。
彼とメッセージのやり取りを始めると、その直感が正しかったことを啓示するかのような出来事が次々と起きた。
そして、それをキッカケに強い繋がりを互いに感じ、瞬く間に2人の仲は深まっていった。
彼は人としての愛が大きく、私のコンプレックスや苦手を次々と宝物に変えていく。
おっちょこちょいをした時には「可愛い。」
お腹に存在する柔らかいものを摘んでは「触り心地が良くて安心する。」と褒める。
愛でる。
執筆モードに入ると一緒にいる人を放置プレーへ誘ってしまい、忖度することが苦手な私を優しく見守る。
彼はそんなことを、さらりと出来てしまう人なのだ。
そして、不思議な直感に導かれ結ばれた彼とのご縁が、私の人生観を変え肯定感を大きく高めてくれた。
彼と過ごす時間は、まるで心の中に花畑が広がるような感覚を憶える。
こんなにも私の人生に彩りを増してくれた彼に、私は何が出来るだろうか。
これから先にある未来に『私からあなたへ』贈れるもの。
それを想い描きながら、今日も私はあなたにトキメキ感謝する。
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