第一章 黒船

4/13
前へ
/279ページ
次へ
 俺は獣医師を目指していて、駿河は建築科に通っている。大学が違うので、改札から先は、ホームが異なる。 「俺は、こっちのホームだから……じゃあな、駿河」 「ああ……」  俺は、階段を走り降り、やってきた電車に飛び乗った。 「間に合った…………」  走り去る電車の窓から外を見ると、駿河は、別のホームで電車を待っていた。
/279ページ

最初のコメントを投稿しよう!

295人が本棚に入れています
本棚に追加