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第15話 続・告白イベント
原作のすべてのイベントを消化し終えた。
そう思っていた私の前に、ウルドとトールがやってきて。
「貴方の事が好きだった」
「付き合ってください」
と、告白された。
驚いた。
お嬢呼びで左右を固めてきたときは、物珍しさでくっついてるのかと思ったら、好感度が上がってたようだ。
一時期は主人公アリシャに目を奪われていたようだから、そちらに行くと思っていたのに。
さて、どうしようか。
私としては別に彼らの事を何とも思っていない。
というか途中で主人公に目移りしていたのだから、ちょっとムカっとさえしている。
なので、「私、一途な思いを貫き通した殿方にしか興味がありません」と嫌味交じりに断ったら。
「分かった、長期戦という事だな」
「振り向いてもらえるまで諦めませんからね」
と、前向き発言。
「そういう意味じゃないわよ!」
コンマ一秒でどついた。
私は、弟のラスボス化を防いだだけで満足だ。
恋愛なんて興味がないので、さっさと諦めて主人公のアリシャにでもなびいていればよいのだ。
なんて言ったら、嫉妬していると誤解されてしまったが。
まだまだ身のまわりが騒がしくなりそうだ。
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