01 先生と呼ばれるようになったら

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01 先生と呼ばれるようになったら

 教師になるのが夢だった。  だから、必死に頑張って毎日勉強をこなした。  寝る間も惜しんで勉強をしたのは、子供達に学ぶ事の楽しさを教えるためだ。  家族の力や友人の力、神頼み。  できることはなんでもやった。  そのかいあったのか、私の努力は実った。  資格をとって、中学校の教師になる事が決まった。  長年の夢がかなったのだ。  今でもその時の事は、鮮明に思い出せる。  お世話になった人達と一緒に、その日だけは夜遅くまではしゃいで騒いだ。  けれど、  そうまでして教師になったけど、  その日々は、予想したものとはかけ離れていた。 「せんせ、俺と結婚してくださいよ」 「無理」 「先生! 私と一緒に生きてくださいませんか」 「嫌です」 「相田先生。この手をとってはもらえないだろうか」 「お断りします」  相田くりす。  生徒達から求婚されてます。  何でこんな事に……。
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