誰も知らない

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誰も知らない

「私は彼の心の中でどういうボジションなんだろう」 そう考えるのももう疲れてしまった どうにか振り向いてほしい どうにか爪痕を残したい 彼の喜ぶ顔がみたい 彼に必要とされたい 彼にときめいて欲しい 彼に愛されたい そんな渇望もいつしか潰えた 恋だと思っていた 純粋な気持ちが 依存なのかもしれないと いつもいつも今日が最後だと会っているなんてきっと彼は気がついてない いつか彼を卒業するんだ そう思っているなんて きっと彼は分かってない そんな決心 帰り際のいつものメールで 呆気なく挫けるなんてきっと彼は知らない これを沼と言わずして なんと言うのか 私も知らない
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