彼の落とし物

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トモコは駅員に携帯電話を渡した。 また、事情を話して、警察にすぐ駆け付けてもらうようお願いした。 トモコは、改札を出たところにあるカフェに入った。 ここであれば、改札周辺を見渡せる事ができる。 入店後、30分ほどしたところで、1人の男が駅員と話し込んでいるのが目に入った。 「あれは、、、」 見覚えのある顔だった。 視界がゆっくりと暗くなっていった。 「ここは、、、どこだろう?」 どこからかサイレンの音が聞こえてきた。 救急車のサイレンの音だ。 「私は、、、私が運ばれている?なぜ?」 「そうだ、私は死にかけた。あの人のせいで。」
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