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「あれ、部長。お子さんいましたっけ?」
「ああ、ちょうど一歳になる。そんな事、今は関係ないだろう。」
「さっきはそんな待ち受け画面じゃなかったんですよ、部長。なぜでしょう。やっぱり、その携帯電話も私達が一緒になる事を望んでいるのかもしれませんよ。」
「おいおい、勘弁してくれ。何を訳のわからない事を言っている。当時、何度も言った通り、もうきみとは関係を続ける事はできないんだ。お互いのために良くない。」
「お互いのために良くなってどういう事?部長は今の生活を壊す勇気がないだけよ!」
「そういう事じゃないんだ!辛い思いをさせたのは本当に悪いと思っている!」
「いいの、もういいのよ。部長の踏ん切りが付かないなら私が手助けしてあげる。私が助けてあげるから心配しないで。」
もはや、トモコは自身から溢れ出る感情を制御する事が出来なかった。
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