メープルシュガーは好きですか

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 抱きしめられた身体は懐かしさと、やっとここに戻れたと安心する陽葵。ゆっくりと楓の背中に手を回して抱き返す。 「陽葵さん、僕はもう陽葵さんと離れたくない……」 「……うん。私も楓くんが辛い思いをするのは嫌なの。」 「なんでそんなに優しいの陽葵さん。 僕のこと忘れてた?」 「全然、ずっとずっと 楓くんを思い出してて忘れられないよ…」 「…嬉しすぎる。」 「顔が見たいよ楓くん。」 「今は……ちょっと無理。」 抱きしめた楓は顔を赤くして照れてしまう。 無理だよ…僕は陽葵さんに弱いから。 顔も熱いし、こんなかっこわるい顔見せられないよ。 「なんで?見たいよ……楓くん」 「……無理だよ。今日くらいかっこつけさせて。」 「いいの。楓くんのそのままをみたいんだから。」 陽葵にそっと頭を上げられると 照れてる楓と目が合う。 「…かっこ悪いでしょ?っ」 「うんうん!!楓くん大好きっ」 ーーーちゅっ 唇同士が触れた瞬間に楓はまた顔を赤くする。 「陽葵さんの意地悪。僕だって……本気なんだからね」 「ちょっと!!もう…」 生きていれば辛いことも 1人でも乗り越えられない障害もある ただそれを受け入れるのか拒み続けるのか とても難しいけど 僕はきっとこの道を選んで良かったと思ってるよ。 陽葵さんと出会って 全てのことが新しく、輝いて 人生を楽しくしてくれた。 君に出会えて良かった… ずっと幸せにするからね。 その後、薫が陽葵を探しに訪れる。 笑顔で寄り添う2人に 「楓、覚悟しとけよ? 俺の方が陽葵を好きにさせられるから」 と冗談交じりに言っていたのはまた別の話。 皆さんお待ちかね。 新曲メープルシュガーは…… 堂々の4週連続第1位 人気アーティスト sugarの登場です! パチパチパチ ーーーーーーEND
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