150人が本棚に入れています
本棚に追加
陽葵は看護師として復職を考えてもいたがもう一つ臨床心理士へのチャレンジをしてみたいとも思い勉強をしながら働くことにした。自分の経験をいかして多くの講義やグループカウンセリングにも講師として参加するようになった。
「最近充実してるじゃん。陽葵ってば楓くんと別れたってきいてほぼ一年くらい落ち込んでたから心配したけどね。」
「まぁ全然ふっきれてないし、今でも大好きだけどね。」
「何よそれ笑
あれよあれよで朝倉先生が狙っちゃうかもよ?」
「それはないよ。私を避けてるし、今は恋愛もしたいと思ってないから。」
「本当、陽葵はもったいないのに。
ってかきいてよ〜!私の推しが活動停止なんだって。」
「あ、前にいってたsugarって人ね?若菜があまりにもしつこく聴いてってオススメするもんだから聴いてたらさ今は自ら好きで聴いてるの。
聴いてると勉強も捗っていいんだ。」
「でしょーー!
私も癒しだったのに・・・いつ再開するんだろう。」
「どんな有名な人でもさ、みんな抱えてるものがあるんだろうねきっと。」
「ね、平凡な私たちにはわからない辛さかもね」
「ね・・・」
楓くんはいまでも元気にしてるのかな
デビューするっていってたけど
調べてもでてこないし
どんなふうに歌手になったかもわからないから
応援もできなくて悔しい・・・
楓くんのあのクシャって笑うかわいい顔がみたいな・・・
それを言ったら嫌われるね。
あ、もう嫌われてるんだっけ。
薫さんにも避けられてるし・・・
笑っちゃうよ。
でも、少しでもあの時の誤解をときたいっておもったのはわがままかな。
手紙なら読んでくれるかな。
陽葵は勉強のためにカフェを訪れていた。周囲のカップルをみて楓くんがそばにいてくれたらよかったなあぁなんて羨ましく思いながら、いつわたせるかわからない手紙をかきはじめた。
最初のコメントを投稿しよう!