2人の道

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次の日、楓は自分で完成した曲を録音すると事務所へ訪れる。 「お忙しい中すみません…社長。 おやすみまでいただいてたのに この曲が浮かんできたので聴いて欲しいんです。 昨日洋介に手伝ってもらって完成しました。」 「なんだ、急に…。身体は大丈夫なのか?」  「はい。僕の中のもやもやしたものがはっきりしたので…振り回してしまいすみませんでした。」 「いいんだ……洋介にもこっぴどく怒られたよ。 楓くんの気持ちも知らないで掻き回すなと……。 洋介は私たちよりしっかりしてるよ笑 君に無理をさせてしまってすごく反省していたんだ。そこもマネージメントできてなかったことをこちらとしても謝らなければならなかったよ。申し訳ない。」 頭を下げる社長。 「あぁ!いいんです。 頭なんて下げないでください。 僕がしっかり意志を通していればこんなことには なってなかったので。 社長にぜひこの曲を聴いて欲しくて。 この曲は僕の力を全力で書き起こしたものです。 ぜひ聞いて欲しいんです。」 手渡しするCDにはメープルシュガーと 曲名が書いてある。 「楓くん・・・君。 表情が明るくてすごくいいよ。 きっとこの曲もそんな風にしてくれる曲なのかな。 どれどれ・・・」 社長はCDをセットして再生をする。 ーーーーーー♫
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