2人の道

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 楓は勢いで来てしまったことを今更後悔し始めたが 目を瞑って微笑んで聴く社長の表情をみて緊張も解けていく。 「・・・はぁ。 君は天才だね。 楓くん、ぜひこの歌を歌ってほしいな。」 「はい!!僕が大切に歌わせていただきます。」 出会った中で目を輝かせながら話す楓をみて社長は 安心していた。私たちのやり方や考えは少し間違っていたのかもしれない。楓くんのように純粋に音楽を 好きな人にとって酷いことをしたようだ・・・この曲を聴くとそんな思いにさせられる。きっと私たちが 心配しているような障害はこの子は乗り越えてしまうんだろうな。 「社長・・・お願いがあるんです。準備が整えばまた前みたいに活動もしていきたいと思っています。ただその前に少しやりたいことがあって。」 楓の話を真剣に聞く社長はもう否定するつもりもなく、楓がやりたいことをサポートできるように考えていた。 私は君を信頼している。 私たちにとっても sugarを好きでいてくれる人たちや この曲を一番に聞かせたいと思っている人 君という存在はそれだけ大きいということだよ。 これからの楓の成長を親のように見守りたいと思った。
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