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私が看護師として2年目くらいの時に出会ったのが今の彼氏である塩谷勇輝(27歳)だった。当時、仕事も結構失敗も多くて落ち込んでる時に若菜が気分転換に恋をしようといって知り合いを伝って集めた飲み会で出会った。
その日は私と若菜、若菜の友人の子。男性は友人の子から3人紹介で来てもらっていた。友人の子とは3人とも仲良くて結構盛り上がった飲み会だった。その中でも勇輝は一際目立っていて、高身長で顔立ちも整っているが職業柄筋肉もかなりつき引き締まっているのが見てわかる感じであった。消防士をしていると言っていたが消防士と言うと日焼けしてゴリマッチョなイメージだったが勇輝は日焼けもそこまでしてなかったためイメージとは少し違っていた。
周りの人と話す勇輝は常に笑顔で厳つい印象も全くなく、どちらかと言えば爽やかな男性であった。しかし、私はこういった飲み会もあまり気が進まず、人見知りな性格なため、緊張を無くすためにも好きなお酒を飲み進めていた。
いつの間にか若菜のところに勇輝と1人、友人の子に1人で盛り上がっており、私はお酒に夢中になっていた。
さすが若菜、明るくてあの話しやすいオーラ見習いたいなぁ。と言っても私には一生出来ないことだと思う。
あ、ここの料理美味しい…家でも作れるかな
お酒のおつまみにめちゃくちゃあう。
1人でそんなことを考えていると
そっと隣にいい匂いが漂ってきた。
「一緒に飲んでもいい?」
なんて優しい言葉をかけて隣に座ってきた勇輝。
「あ、どうぞ」
「拒否られるかと思ったよ、あまりにも1人が楽しそうだったから……良かった。
俺もお酒好きなんだ。」
優しく心地いい声で声をかけられたら
いつの間にか緊張も解けていて
たわいもない話をしながら楽しい時間を過ごせた。
お父さんと飲んでいたからか
お酒も強い方のため色々楽しめた。
「ほんと、佐藤さんお酒強いんだね?」
「あはは女子がこんなんだと
可愛くないですよね?」
「そんなことないと思うけど、俺は好きだな。
もしかしてさ、ワイン好き?」
「あ…//うん大好きです!」
あっさり好きって言うんだなこの人。
みんな可愛くないって言うけど嘘でもそう言ってくれて少し嬉しかった。
「あははっ可愛いね。実は俺も同じ。」
あの時、夢中で話したけど
お酒の好みとか味とか
全部一緒だったんだ。
ちょっと運命かなとか思ったりこのもう好きだったんだ今思うと。
「次2人で飲みに行こうよ。いつにする?」
勇輝はその時スマホのスケジュールを確認していた。
「えっ」
この人慣れてる……拒否権はないって状況。
こんなことできるなんて、すごくモテるんだろうな。
でもまた行きたい!
「はい。私もスケジュール確認しますね。」
後日の約束を決めたころ
飲み会もお開きになった。
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