プロローグ

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いつかは、乳毛を見せる時代が来るかもしれない。 一縷の望みをそこに託したが、何をどうやってもそんな時代は来ない。 結局、痛みに耐えながら抜いた。 ちょっと、目から汁が出た。 手足の毛も濃くなったので、メンズエステなる店に行ってみた。 時代は、やはり体毛の薄さがものを言うらしい。 おしゃれなロビー。 辺りには、羨ましいくらいのイケメン。 で、脱毛を申し出た。 とたんに、視線は頭髪に集中された。 「どこを脱毛するの?」 「もう、脱毛されているじゃないですか」 そんな視線に耐えた。
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