第1章

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第1章

朝飽きて、まずは階段を降りてリビングへと行き、お母さんお手製の朝ご飯を食べる。 そして、お母さんとお父さんと談笑しながらゆっくり朝ご飯を食べ終わると、ご馳走様をして、洗面台へと向かう。顔を洗い、歯磨きをし、自慢のロングヘアに念入りにブラッシングする。 それが終わると自室へと戻り軽くメイクをし、制服へと着替え、私の朝の準備は完了する。 そのタイミングでいつも見計らったかのように彼氏の亮太から「着いたよ」と連絡が入る。 また階段を降りていってきますをして、家を出ると、門の前には今日も愛しい亮太の姿。 「おはよう」 「おはよ」 そうやって優しく笑いながら手を差し出してくれる優しい彼氏。 このルーティンが付き合ってから1年続いている。 そして、これからも続くものだと思っていた。 通学路はおしゃべりに花が咲く。 「お母さんがまた亮太連れてきてってうるさくってさー。亮太美味しそうにご飯沢山食べてくれるから嬉しいみたい。」 「ほんと?!夏美のお母さんの料理マジ美味しいもんなー。」 亮太は照れたように笑う。 「じゃあ近いうちに遊びに来てくれる?」 「もちろん!」 「えへへ、嬉しい。」 ぎゅっと亮太の手を握る。
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