Book11「幸棲夢」

24/27
前へ
/254ページ
次へ
それからシンちゃんは、わたしのさらにもっと深いところをめがけて、じっくりと何度も突いてきた。 今まで、こんなに奥まで来た(・・)人はいない。 「ぅん……んんっ……ぅはぁ……っ」 シンちゃんが膣内(なか)で一突きするたびに、わたしの子宮が重だるく共鳴する。 そして、そのあと、まるで鐘に突かれた余韻みたいに名残惜しげに、ふるふるふる…と振動する。 ……こんなの、たまらない。 思わず自分からも、ぐーっと腰を押しつけて、そのまま(こす)りつけて、もう一度……さらに、もう一度、とねだってしまう。 自然と、ぐーっと膣内のもの(・・)を締めつけてしまう。 「櫻子……そんなに……気持ち……いい?」 ねっとりと重く突く抽送が絶え間なく続く中、シンちゃんが魅惑的な切れ長の目を細めて、意地悪く、にやりと笑う。 左目の下の泣きぼくろが、こちらが泣きたくなるくらいの色気を(あふ)れさせてる。 ……わかってる、くせに。
/254ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4748人が本棚に入れています
本棚に追加