人魚姫と姫

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そして首が千切れそうなほどぶんぶんと横に振る。 「え、あ、いえ!名前で笑ったのでは無く!それに全然変じゃないですよ?」 「あの……王子って名前を聞いた時に、あぁ、やっぱりって思って……その凄くあってるなぁって……」 矢継ぎ早に言う彼女に今度は俺が笑ってしまう。 「ははっ、魚さんにそう思って貰えるなんて嬉しいなぁ……」 俺の無自覚の言葉に彼女が顔を赤らめ、それを見た俺もまた顔を赤らめてしまった。 照れ隠しに彼女は言う。 「魚さんじゃなくて姫でいいですよ、それに同い年ですからタメ口でも……」 「あぁ、そうですね……じゃなくてそうだね、よろしく姫」 「よろしく……王子君」 「……あれ?俺は苗字なんです……なの?」 「えー……と今はこれでご勘弁を」 そう言った彼女はベンチから離れる。
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