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「……美味しい」
「そうですか？良かったです」
思わず溢れた言葉に彼女はまた笑う。
「そこのコンビニで買った肉まんです」
「あぁ、美味しいですよね」
俺が肉まんの半分を食べ終わる頃、彼女は横でサンドイッチを頬張っていた。
「あの魚さんは肉まん食べないんですか？」
「え？あぁ、肉まんは一個しか買っていなかったので……えへへ」
彼女の言葉に俺はすこぶる焦った。
「え！？じゃ、俺……すみません！」
「いえ、気にしないでください。私が渡したくて渡したものですから……」
そう言って彼女は僅かに頬を赤らめる。
「でも……」
俺はなんだがいたたまれなくなり、残りの半分の肉まんを彼女の手に乗せた。
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