人魚姫と姫

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「あの、また会えますか……?」 「え、ええ。俺はいつも昼はここにいますから」 「本当に?」 「はい」 そう言うと彼女は花が咲くような笑みを浮かべ、去って行った。 「……そういえばまた敬語に戻っていたような」 俺は先程の会話を思い出し思わず照れてしまう。 そういえば…… 「……なんで俺の年齢知ってたんだろ」 まあ、いいか。俺はそう呟き立ち上がる。 今は彼女と話せたことに浮かれていよう。 他のことはそれからだ、俺はそう考えながら彼女の笑顔と、また会えることの喜びをおにぎりと一緒に噛み締めていた。
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