人魚姫は王子と恋する

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翌日の昼いつものいつものように彼女を待っていたが、彼女はそこに現れなかった。 心配になり出会った彼女の友達に聞くと 「私も連絡取れなくて……」 と言う。 俺は崖から突き落とされたような絶望に陥った。 彼女は俺が告白したその日から消えた。 彼女の言動や行動を思い出せば、彼女の苦笑は俺の言葉にではなく、俺の好意についてだったのかもしれない。 「……っなんで」 頬から何かが流れる。 やっと届いたと思った彼女はまた俺の手から消えてしまった。
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