人魚姫は王子と恋する

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一週間経っても彼女は行方不明だった。 家にも帰っておらず、友人からの電話も出ないらしい。 俺は大学には行く気にならなかった。 彼女の居ない世界など、学校など行ったって仕方がない。 俺は目を擦る。 毎日流し続けた涙に加え赤く腫れた目。 乾いた涙が頬にこびりつき、何を食べても何を飲んでも吐き出してしまい、俺の身体は確実に痩せこけていた。 「……会いたい、どこにいるんだ」 そんな言葉を呟き続ける。 毎日心配した俺の友人が家に訪ねてくるが、俺は無視をした。 よく晴れたある日のことだった。 それは突然やってきた。
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